チャン・チャン遺跡地帯

Chan Chan Archaeological Zone

ペルー北部の海岸地域に位置するチャン・チャン遺跡地帯は、11世紀頃に成立し、インカ帝国に滅ぼされる直前の15世紀に最盛期を迎えたチムー王国の首都で、先コロンブス期アメリカ最大のアドベ(日干しレンガ)造都市です。

広大な遺構は厳格な政治・社会制度を反映し、9つの城塞状複合体に区分されます。各区画には寺院、住居、倉庫、貯水池、葬祭施設が配置され、壁面には抽象模様や人・動物を表す精緻な浮き彫りが施されました。周囲には生産区域や農地、約80kmに及ぶ運河を含む灌漑施設も残されています。チャン・チャン遺跡地帯は都市計画の傑作と称され、チムー王国の文化的発展、技術、環境への適応を体現する、唯一無二の遺産です。

国名 / エリア アメリカ大陸 / ペルー
登録年 1986
登録基準 文化遺産 (i) (iii)
備考 危機遺産

■関連サイト
Chan Chan Archaeological Zone(UNESCO)

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です