ロシアの太平洋側、ウラジオストクの北東から日本海沿いに900kmにかけて伸びるシホテ-アリン山脈には、世界でも最も豊かで珍しい温帯林が広がっています。
海抜0mから約2,000mまでの高度勾配に沿って多様な種類の森林が連なり、最も標高の高い場所ではツンドラ植生に移行しています。中央シホテ-アリン地域では、氷河の歴史、位置、気候、地形の組み合わせにより、亜寒帯、温帯、亜熱帯の動植物の独特の種の集合体を持つ非常に多様な温帯林の進化が可能となりました。このため、この地域は世界的な「植物多様性の中心」として認識されています。
また、アムールトラやヒマラヤグマなどの南方に起源を持つ種が、ヒグマやオオヤマネコなどの北方の種と共存していることもこの地域の特徴です。中央シホテ-アリン地域は、アムールトラをはじめ多くの種にとって、保全上極めて重要な地域となっています。
国名 / エリア | ヨーロッパ / ロシア |
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登録年 | 2001 |
登録基準 | 自然遺産 (x) |
備考 | ■関連サイト Central Sikhote-Alin(UNESCO) |