スリランカ中央高原

Central Highlands of Sri Lanka

「スリランカ中央高原」は、スリランカ南中部に位置する高地の自然地域で、2010年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。標高2,500メートルに達する山々や高原、森林が広がるこの地域は、独特な生態系と高い生物多様性を誇ります。登録範囲には「ホートン・プレインズ国立公園」「ピーク・ウィルダネス保護区」「ナックルズ森林保護区」の3つが含まれます。

この地域は、スリランカにしか生息しない固有種の動植物が多数見られる“生物多様性ホットスポット”として世界的に重要です。特にスリランカヒョウ、紫顔のリーフモンキー、スリランカホソロリスなど、絶滅危惧種の貴重な生息地となっています。また、標高差によって多様な気候帯が形成されており、熱帯から亜熱帯、雲霧林に至るまでの豊かな自然環境が観察できます。

「ホートン・プレインズ」では、断崖絶壁の絶景ポイント「ワールズ・エンド」や、美しい草原と森が広がる景観が人気です。さらに、「スリ・パーダ(アダムス・ピーク)」は宗教的聖地としても知られ、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教の巡礼者が訪れます。

スリランカ中央高原は、自然の驚異と信仰の場が共存する、希少性と美しさを備えた世界的に価値の高い自然遺産です。

国名 / エリア アジア / スリランカ
登録年 2010
登録基準 自然遺産 (ix) (x)
備考 ■関連サイト
Central Highlands of Sri Lanka(UNESCO)

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