南イタリアのアドリア海に近い岩山の上にそびえたつデル・モンテ城は、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世により1240年に建造された、中世建築のユニークな傑作です。
城の設計には八角形が象徴的に用いられ、八角形の平面の中央に八角形の中庭、さらに八つの角には八角形の塔が配されています。また、城は当時のキリスト教の拠点であるシャルトルとイスラム教のメッカの二点を結ぶ直線上に位置しています。形式的な完成度に加え、北ヨーロッパ、イスラム世界、古典の文化的要素が見事に調和した傑作には、創設者であるフリードリヒ2世の数学への造詣、幅広い教養と文化的ビジョン、人文主義的思想が色濃く反映され、天文学的な精度で体現されています。
国名 / エリア | イタリア / ヨーロッパ |
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登録年 | 1996年 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iii) |
備考 | ■関連サイト Castel del Monte(UNESCO) |