カホキア墳丘群州立史跡は、アメリカ合衆国イリノイ州コリンズビルに位置し、ミシシッピ川を挟んでミズーリ州セントルイスの東にあります。先史時代のアメリカ先住民文化における最も高度な都市型集落の一つであり、農耕を基盤とした社会には1050年から1150年頃にかけて1万〜2万人が居住していたと推定されています。ミシシッピ文化(800〜1350年)の宗教・政治・経済の中心地としての役割が、遺構や都市計画から見て取れます。
かつては1600ヘクタール以上にわたり、約120基のマウンドを擁していました。現在の史跡には、51基のさまざまな形状のマウンドや居住区、公共施設、再現された柵壁が残されています。これらのマウンドは、公共建築や埋葬に使用され、社会の階層構造を物語っています。中でも高さ30メートルのモンクス・マウンドが象徴的であり、木柱で構成された天文観測施設「ウッドヘンジ」も確認されています。これらの都市構造は、統率のとれた政治・経済体制と組織的な社会活動の存在を示しています。
国名 / エリア | アメリカ合衆国 / アメリカ大陸 |
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登録年 | 1982年 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) |
備考 | Cahokia Mounds State Historic Site(UNESCO) |