洗礼の地、または「ヨルダン川対岸のベタニア(アル・マグタス)」とも称されるこの地は、死海の北、ヨルダン渓谷に位置しています。「アル・マグタス」とはアラビア語で洗礼を意味します。この場所はキリスト教の重要な儀式である洗礼の伝統と、今日まで長きに渡る巡礼の慣行との深い関連性から、2015年に世界遺産に登録されました。
ヨルダン川の東側に位置するベタニアは、キリスト教の多くの宗派により、イエスが洗礼者聖ヨハネから洗礼を受けた場所と考えられてきました。このため、4世紀から15世紀にかけては僧侶、陰修士、司祭など聖職者が何世代にもわたりこの地に生活し、多くの巡礼者が足を運びました。現在もキリスト教の聖地として、多くの巡礼者の目的地となっています。
洗礼に関連する遺跡としては貯水システム、後に建てられた教会、礼拝堂、修道院、隠遁者のための洞窟、十字型の洗礼用プール、巡礼者の詰所などが残されています。
国名 / エリア | アジア / ヨルダン |
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登録年 | 2015 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (vi) |
備考 | Baptism Site “Bethany Beyond the Jordan” (Al-Maghtas)(UNESCO) |