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アッシリア帝国の都市遺跡
アッシュール(Ashur)は、イラクの首都バグダッドから北に約390km、チグリス川中流域に位置する古代都市です。
紀元前30~20世紀にアッシリア王国、紀元前14~9世紀にはアッシリア帝国の首都になり、アッシュル神(アッシリア神話の最高神)をまつる宗教的拠点としても繁栄しました。
紀元前612年にメディア人とバビロニア人(新バビロニア)の連合軍により占領・破壊され、衰退していきます。その後も人は住み続け、後14世紀半ばに放棄されるまで約4000年続きました。
1898年にドイツ考古学者によってアッシュール遺跡の調査がはじまり、16,000点以上の楔形文字の資料が発掘されています。ジッグラト(聖塔)や宮殿跡など発掘されていますが、未だ大部分は土に埋もれたままの状態となっています。
2003年に世界文化遺産の登録されましたが同時に、ダム建設計画により危機遺産にも登録されています。