アフロディシアスはトルコ南西部に位置し、世界遺産は都市を囲む城壁に沿ったアフロディシアスの考古遺跡と、都市の北東に位置する大理石の採石場により構成されています。紀元前2世紀初頭に都市国家として創建されたアフロディシアスは、良質な大理石を採掘できる採石場を有し、大理石彫刻の中心地として発展しました。アフロディシアスの彫刻家の技術は、1世紀から5世紀にかけてローマ帝国全域で求められ、高い評価を得ました。
アフロディシアスの壮大な大理石建物は、建築とデザインの面で独特な特徴を示しています。アウグストゥスおよびユリウス・クラウディウス朝皇帝の礼拝所であるセバステイオンは、ヘレニズム、ローマ、アフロディシアスの芸術的伝統のユニークな統合を示しています。最も重要な神殿はアフロディーテ神殿で、この聖域は古代から長い間、アフロディーテ信仰の中心地でした。アフロディシアスのアフロディーテ像は、アナトリアの豊穣の女神とギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテを融合させたもので、その大理石の像はアフロディシアスのみならず地中海全域に見られます。
国名 / エリア | アジア / トルコ |
---|---|
登録年 | 2017 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (iv) (vi) |
備考 | ■関連サイト Aphrodisias(UNESCO) |