「マラムレシュ地方の木造教会群」は、ルーマニア北部のマラムレシュ県に点在する8つのルーマニア正教会で構成されています。これらの教会はすべて木造で、石の礎石すら使われていないのが特徴です。16世紀から18世紀にかけて建設され、それぞれ異なる時代や地域の建築技法が反映されていますが、共通して見られる特徴として、建物の西端に位置する高く細い鐘楼や、単一または二重の大きな屋根があります。このような建築スタイルは、ルーマニア北部の山岳地帯における文化的景観の中で独自の民俗表現を示しています。
「マラムレシュ地方の木造教会群」は、正教の宗教的伝統とゴシック様式の影響が交差した、木造建築の傑出した例です。その建築は高い芸術的成熟度と卓越した工芸技術を示しており、地域の文化遺産として貴重な存在です。
国名 / エリア | ヨーロッパ / ルーマニア |
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登録年 | 1999 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) |
備考 | Wooden Churches of Maramureş(UNESCO) |