ワルシャワ歴史地区

Historic Centre of Warsaw

ポーランドの首都ワルシャワでは、1944年のワルシャワ蜂起において、中心部の85%以上がナチス軍により破壊されました。戦後の住民による5年間にわたる再建運動の結果、教会、宮殿、市場などがあった旧市街が細部まで修復され、忠実に復元されました。

修復にあたっては、18世紀に描かれたベルナルド・ベッロットによる風景画や、戦時中にワルシャワ工科大学の建築学生が描いた写生などがモデルとされました。破壊前の建物に使用されていた素材は可能な限り再利用され、外壁の破片も可能な限り元あった箇所に埋め戻されるという徹底ぶりでした。

13世紀から20世紀までの建造物を含む歴史都市全体を再建した事例は他に類を見ず、建造物の保存の原則と実践の検証に貢献しました。その基盤にあったのは、市民の強い意志と、国民全体の支援を含む国家の内なる強さに他なりません。このような点が評価され、ワルシャワ歴史地区は世界遺産に登録されました。

国名 / エリア ポーランド / ヨーロッパ
登録年 1980
登録基準 文化遺産 (ii) (vi)
備考 Historic Centre of Warsaw(UNESCO)

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