エネディ山地は、チャド北東部に広がる砂岩台地で、水と風の侵食が生んだ峡谷、断崖、自然のアーチなど壮麗な景観が特徴です。砂漠地帯ながら、深い峡谷には年間を通じて希少な水がたまり、乾燥地としては例外的に、ニシアフリカワニを含む多様な動植物を育む生命の拠点となっています。
さらに、洞窟や岩陰には数千点の絵画・刻画が描かれています。時代によって異なる動物が描かれている点から、狩猟採集社会から牧畜社会へ移行していく人々の暮らしや信仰を約7000年にわたり伝える貴重な証拠とされ、その規模の大きさという点でも傑出しています。
| 国名 / エリア | アフリカ / チャド |
|---|---|
| 登録年 | 2016 |
| 登録基準 | 複合遺産 (iii) (vii) (x) |
| 備考 | ■関連サイト Ennedi Massif: Natural and Cultural Landscape(UNESCO) |
