「アル−ファーウ考古地域の文化的景観」は、サウジアラビア南部、ルブアルハリ砂漠とジャバル・トゥワイク高原の接点に位置しています。旧石器時代からイスラーム以前の後期に至るまで、数千年にわたる人類の活動を伝える貴重な遺跡群が広がり、湿潤から極度に乾燥した環境へと変化していった人々の適応の歴史を示しています。
地域には旧石器・新石器時代の石器や、オアシスを中心に放射状に並ぶ紀元前3千年紀の石造墓列、そして紀元前1千年紀中頃から繁栄した隊商都市カリヤト・アル・ファウの遺構が残されています。都市には灌漑網や農耕地跡、住宅地、墓地などが広がり、紅海やメソポタミア、地中海世界と交流した交易都市として栄えました。多様な遺構は、人々が自然環境と共存しながら生活を築き、気候変動に応じて土地利用を変化させてきたことを物語っています。
国名 / エリア | アジア / サウジアラビア |
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登録年 | 2024 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (v) |
備考 | ■関連サイト The Cultural Landscape of Al-Faw Archaeological Area(UNESCO) |