ボリビア東部のチキタニア地方に残る「チキトスのイエズス会伝道施設群」は、1691年から1760年にかけて建設された集住地で、ヨーロッパの宗教建築を土着の伝統に融合させた独自の様式を示しています。
サン・フランシスコ・ハビエル、コンセプシオン、サンタ・アナ、サン・ミゲル、サン・ラファエル、サン・ホセの6つの教会が現存します。うち5件は、木柱で仕切られた三廊式の内部空間や広い切妻屋根、回廊などが特徴で、特に精緻な木彫装飾は顕著です。サン・ホセ教会のみは石造で、バロック様式を模範としています。また、内部には祭壇や彫像、絵画など優れた民衆芸術品が残され、地域社会の信仰と文化を今に伝えています。一方、1953年の農地改革以降、社会的・経済的基盤の変化によって存続が脅かされ、脆弱な状況にあることも指摘されています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / ボリビア |
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登録年 | 1990 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) (v) |
備考 | ■関連サイト Jesuit Missions of the Chiquitos(UNESCO) |