ゲルマン民族出身のロンゴバルド族は、6世紀から8世紀にかけてイタリア半島へ勢力を広げました。彼らはゲルマン文化にローマ世界の終焉から受け継いだ物質的・文化的遺産、さらにビザンチン文化、ヘレニズム、中東の影響を融合させ、独自の文化と芸術を発展させました。その証拠として、ロンゴバルド族がイタリア半島全土に残した要塞、教会、修道院などの建築群が世界遺産に登録されました。
ロンゴバルド族の達成した文化的、建築的、芸術的多様性の統合は、中世ヨーロッパ世界の始まりと西洋キリスト教の確立への礎のひとつと考えられます。これはカロリング朝の文化と芸術の開花への道を開き、古代の文学、技術、建築、科学、歴史、法律の著作を新興のヨーロッパ世界に伝える上で重要な役割を果たしました。
国名 / エリア | イタリア / ヨーロッパ |
---|---|
登録年 | 2011 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (vi) |
備考 | Longobards in Italy. Places of the Power (568-774 A.D.)(UNESCO) |