コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観

イングランド南西部の「コーンウォールとウェストデヴォンの鉱山景観」は、18～19世紀前半にかけて急速に発展した銅やすずの採掘により形づくられました。蒸気機関を用いた革新的な採掘技術により、この地域は19世紀後半の最盛期には世界の銅の3分の2を産出するまでに成長し、産業革命に多大な功績を残しました。その栄光を裏付ける地下鉱山、蒸気機関小屋、鋳造所、市街地、港湾施設跡などが、2006年に世界遺産に登録されました。1860年以降、地域の鉱山は衰退しますが、この地で培われた画期的な採掘技術は、世界各国の鉱山業の近代化に大きく貢献しました。