モンゴル中央部、ウランバートルから約360Km南西に位置するオルホン渓谷。オルホン川の両岸に広がる約1200平方キロメートルにもおよぶ広大な牧草地に、6世紀にまでさかのぼる遺跡が数多く残されています。中には6-7世紀のトルコ系民族突厥の遺跡や、8-9世紀のウイグル王国のハル・バルガス遺跡、13-14世紀にかけてモンゴル帝国の首都であったカラコルムも含まれます。
何世紀にもわたり、歴代の遊牧帝国の主要な政治、貿易、文化、宗教活動の本拠地であったオルホン渓谷は、広大なユーラシア大陸の文明の交差路として機能しました。またこの地域では、自然景観と調和して生活する伝統的な生活様式から生まれた遊牧民文化が育まれ、これは現代のモンゴル社会においても重要な価値観として生き続けています。
一帯は「オルホン渓谷文化的景観」として、2004年に世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | アジア / モンゴル |
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登録年 | 2004 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) (iv) |
備考 | Orkhon Valley Cultural Landscape(UNESCO) |