クニヤ-ウルゲンチはトルクメニスタンの北西部、ウズベキスタンとの国境に位置するホラズム朝の首都。12世紀から13世紀にかけて、ブハラに次ぐ中央アジア第二の都市として最盛期を迎えました。1221年にチンギス・ハンによる大虐殺を受け崩壊し、その後復興するも、14世紀後半には街を流れていたアム・ダリヤ川の流れが北に変わり、自然に衰退していきました。
旧市街には主に11世紀から16世紀のモスク、キャラバンサライの門、霊廟、高さ60mのミナレットなどが残されています。建造物にはイスラム建築の様々な手法や装飾が見られます。ドームの内側の表面に施される「ムカルナス」という装飾をはじめ、地元の巨匠により最高の完成度に仕上げられた高度な装飾性が際立ちました。
建築や職人技の伝統は、近隣のイランやアフガニスタンのほか、後の16世紀のインド・ムガール帝国の建築にも影響を与えました。2005年に世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | アジア / トルクメニスタン |
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登録年 | 2005 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) |
備考 | Kunya-Urgench(UNESCO) |