サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院

Royal Monastery of Santa María de Guadalupe

サンタ・マリア・デ・グアダルーペ修道院は、スペイン西部の山間の町グアダルーペの中心的な建造物。1337年に建てられました。

13世紀後半、この修道院のある場所で黒い木彫りの聖母像が発見されました。そこに教会が建てられ、聖母像がまつられることとなりました。この教会を訪れたカスティリャ王アルフォンソ11世は、聖母像に祈って挑んだ戦いに勝利したことから、教会の拡張に着手しました。その後4世紀にわたり教会の増改築が繰り返され、やがてこの場所は8つの主要建造物からなる王立修道院となりました。その中には 14ー15世紀のムデハル様式のテンプロ・マヨール(主礼拝堂)や回廊、16世紀のゴシック様式の回廊、17世紀のバロック様式の祭器保管所などが見られ、各時代のさまざまな建築様式からなる複合建造物の好例として高い評価を受けています。

また、この修道院は1492年に起こった世界史上の2つの重要な出来事を象徴しています。ひとつはイベリア半島からのイスラム勢力の追放。もうひとつはクリストファー・コロンブスによる新大陸の発見です。コロンブスは大西洋航海以前にこの修道院を訪れており、新大陸発見後はグアダルーペの聖母崇拝を中南米にもたらしました。グアダルーペがアメリカ大陸のキリスト教化に果たした役割は甚大で、現在も中南米にはグアダルーペの名の付く都市や教会が多数見られます。

国名 / エリア スペイン / ヨーロッパ
登録年 1993
登録基準 文化遺産 (iv) (vi)
備考 Royal Monastery of Santa María de Guadalupe(UNESCO)

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