北朝鮮南部に位置する「開城の歴史的建造物と遺跡」は、918年から1392年まで続いた高麗王朝の統治拠点と関連する史跡で構成されています。この遺跡群は、高麗以前に朝鮮半島に存在した様々な王朝の文化的、精神的、政治的価値の融合と、5世紀にわたる近隣の他の王朝との価値交流の歴史を示しています。また、仏教から儒教へと変化する高麗の王都の文化、哲学、精神的価値を、都市計画、宮殿や墓地、城壁や城門などの防衛システムや教育施設を通じて体現しています。このような点が評価され、2013年に世界遺産に登録されました。
本世界遺産には全部で12の構成資産があり、うち5つは高麗の三重壁を要する防衛システムを構成する開城城壁の部分を成しています。ほかに天体観測施設であった開城瞻星台、内城に築かれた開城南大門、高麗の国家公務員を養成した高等教育機関であった高麗成均館などが構成遺産に含まれています。
国名 / エリア | アジア / 北朝鮮 |
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登録年 | 2013 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iii) |
備考 | Historic Monuments and Sites in Kaesong(UNESCO) |