リビア西部のサハラ砂漠の北縁に位置するガダーミスの旧市街は、過酷な砂漠環境に適応した人々の創意工夫を示す貴重な遺産です。
「砂漠の真珠」とも称されるガダーミスは、最も古く、最も有名なサハラの都市の一つであり、紀元前1千年紀から2000年以上にわたり、サハラ横断キャラバン交易の重要な拠点として地域の文化と経済に大きな影響を与えてきました。アフリカ大陸と地中海盆地の文化が交差する場所として、その歴史的起源や後の文化交流が独自の建築様式や伝統を生み出し、今もその影響が色濃く残っています。
旧市街の円形の形状、建物の配置、設計は、厳しい気候条件と水資源の管理に基づいて決定されており、その構造は家屋の強化された外壁によって保護されています。これにより、住民は乾燥した気候から守られています。また、上階のテラスは女性にプライバシーと自由な移動を提供し、下階の公共スペースは男性や子供たちが集まる場所として設計されており、社会的・文化的なニーズにも十分に応えています。
国名 / エリア | アフリカ / リビア |
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登録年 | 1986 |
登録基準 | 文化遺産 (v) |
備考 | Old Town of Ghadamès(UNESCO) |