「ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群」は、スーダン北部ナイル川沿いに約60kmにわたって点在し、クシュ王国の中心だったナパタ文化とメロエ文化を示す重要な地域です。ここにはピラミッド、宮殿、神殿、地下墓室や礼拝堂が残り、そこに刻まれたレリーフや碑文、壁画は、2000年以上にわたりこの地の社会・政治・宗教・芸術的価値を物語る創造的才能の傑作とされています。
とりわけゲベル・バルカル、ヌリ、クルに建つ急角度のピラミッド群とその装飾、岩をくり抜いた彩色墓室は、紀元前9世紀から紀元4世紀まで続いた独自の葬送建築と美術の卓越した例で、ズマの墳丘墓はその伝統が紀元6世紀まで受け継がれた証しです。また、ゲベル・バルカルの聖なる山は古代から信仰の中心であり、アモン神殿をはじめとする大規模な神殿群が山麓に築かれ、現在も地域の人々に聖地として崇敬されています。
| 国名 / エリア | アフリカ / スーダン |
|---|---|
| 登録年 | 2003 |
| 登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iii) (iv) (vi) |
| 備考 | ■関連サイト Gebel Barkal and the Sites of the Napatan Region(UNESCO) |
