ジャー動物保護区

Dja Faunal Reserve

ジャー動物保護区は、カメルーン南東部に位置する広大な熱帯雨林地帯で、1987年にユネスコ世界自然遺産として登録された。面積は約5,260平方キロメートルに及び、アフリカでも最も保全状態の良い熱帯林の一つとされている。アフリカ中央部の熱帯林生態系を代表する地域であり、植物・動物の多様性が極めて高いことが特徴である。

ここには約107種の哺乳類、320種以上の鳥類、さらに爬虫類や両生類など多様な生物が生息している。特に、ニシローランドゴリラ、チンパンジー、マンドリルなどの希少な霊長類が多く確認されており、絶滅危惧種の重要な生息地となっている。また、現地にはバカ族などの先住民コミュニティが伝統的な生活を営み、自然との共存を続けていることも特徴的である。保護区はジャー川に囲まれ、外部からの侵入が自然に制限されているため、生態系がほぼ手つかずの状態で維持されている。

ジャー動物保護区は、アフリカ中央部の生物多様性と伝統文化の共存を象徴する貴重な地域として、世界的に高い評価を受けている。

国名 / エリア アフリカ / カメルーン
登録年 1987年
登録基準 自然遺産 (ix) (x)
備考 ■関連サイト
Dja Faunal Reserve(UNESCO)

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