ルーマニア北東部に位置する「モルドヴィア地方の教会群」は、15世紀後半から16世紀後半にかけて建設された8つの教会で構成されており、いずれも極めて良好な保存状態を誇ります。
これらの教会は、ビザンティン美術に触発された外壁のフレスコ画が特徴的であり、単なる装飾を超えて、外壁全体に宗教的テーマに基づいた絵画が施されています。独自の建築・装飾スタイルの色彩の調和や描かれた人物の優雅さが、周囲の自然環境と見事に調和しており、壁画芸術の傑作として高く評価されています。このスタイルは、モルドヴィア地方における教会建築の特徴的な様式であり、16世紀のバルカン地域の文化的・宗教的背景を反映しています。
国名 / エリア | ヨーロッパ / ルーマニア |
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登録年 | 1993 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (iv) |
備考 | Churches of Moldavia(UNESCO) |