インド北西部のグジャラート州にあるチャンパネール-パーヴァガドゥ遺跡公園では、先史時代から中世にかけての集落跡、14世紀初頭のヒンドゥー教の山城跡、15世紀のイスラム教の首都の跡など、幅広い時代の遺構が見られます。この遺跡は、ムガル帝国に支配される以前のイスラム都市遺跡として、唯一完全な形で残されています。2004年に世界遺産に登録されました。
ヒンドゥー王朝チャウハーン朝の統治下にあった13世紀頃の要塞、宗教建築、水利施設などの痕跡が見られます。なかでも重要なのはパーヴァガドゥの丘の上に築かれたカリカ・マタ寺院で、ヒンドゥー教徒の重要な聖地として現在も年間を通じて多くの巡礼者が訪れます。15世紀にグジャラート・スルターン朝の君主マフムード・シャー1世がこの地を首都に定め、チャンパネールの集落は1536年に放棄されるまでグジャラート州の首都として存続しました。この頃建てられた大モスクは、ヒンドゥー教とイスラム教が完璧に融合された建築で、後のインドのモスク建築のモデルとなりました。
国名 / エリア | アジア / インド |
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登録年 | 2004 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) (v) (vi) |
備考 | Champaner-Pavagadh Archaeological Park(UNESCO) |