フランス北東部のシャンパーニュ地方。その名の付いたスパークリングワイン、シャンパーニュ(シャンパン)の産地が、「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」として世界遺産に登録されています。
メゾンとはワインの醸造所、カーヴは地下の貯蔵庫という意。これにワイン製造を支えるブドウ畑、メゾンや取引の機能が集中する都市部を加えた、総合的な農産業景観が世界遺産に含まれています。これらの景観は、厳しい気候や土壌の障害を克服し、何世紀もかけて完成された、ワイン製造の専門知識と伝統的なノウハウを証明するもの。また、広大な地下カーヴを含む一帯の都市計画は、瓶内での二次発酵など、シャンパーニュ製造に必要とされる工程により生み出されたものです。こうしたワイン製造に関する普遍的価値に加え、世界中で広く抱かれるシャンパーニュのフランスの芸術、祝祭、スポーツなどにおける勝利の象徴としてのイメージや影響力も評価されています。
国名 / エリア | フランス / ヨーロッパ |
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登録年 | 2015 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) (vi) |
備考 | Champagne Hillsides, Houses and Cellars(UNESCO) |