トンガリロ国立公園

Tongariro National Park

トンガリロ国立公園は、ニュージーランドの北島の中央部に位置する山岳国立公園です。代表的な三火山であるルアペフ山、ナウルホエ山、トンガリロ山がそびえています。景観がとても素晴らしいことから1990年に世界自然遺産に、また、この土地は古くから先住民族マオリの聖地であり、その歴史や文化の面で価値があることから1993年に世界文化遺産に登録され、それらを総合して世界複合遺産となりました。

歴史

トンガリロ国立公園

トンガリロ国立公園の山々が広がる土地一帯は、古くから先住民族マオリの聖地でしたが、1840年頃からヨーロッパ人入植者が増加し、土地が開拓されていきました。神聖な土地で開拓がどんどん進んでいくことをマオリ達はとても恐れたのです。そこで、当時の首長のホロヌク・テ・ヘウヘウ・トゥキノ4世は、入植者達の開拓を阻止しようとし、土地を国家に寄進しました。

国家に土地を管理してもらうことに成功し、トンガリロ国立公園は、1894にニュージーランド最古の山岳国立公園として制定されました。

世界遺産登録の経緯

トンガリロ国立公園は火山活動がとても盛んなことから、クレーターや火口湖などが点在していて、日常生活では出くわすことのないような素晴らしい景色が一面に広がっています。森の中には、ニュージーランドの国鳥キウイが生息しています。壮大な自然美は圧巻で、1990年に世界自然遺産に登録されています。

また、昔からマオリの聖地として崇められ、歴史や文化の感じられる土地であることから、1993年には世界文化遺産に登録され、さらに、自然遺産と文化遺産の両方の価値を兼ね備えていることから、トンガリロ国立公園は世界複合遺産として登録されています。

必見ポイント

火口湖

トンガリロ国立公園

トンガリロ国立公園の中には、大自然を堪能できるハイキングコースがたくさん用意されています。片道8時間ほどの本格的なコースから、気軽に周れる1時間ほどのコース、1周15分ほどの小さなコースまでいろいろあります。草原地帯や火山地帯、森林地帯など、それぞれの特徴を間近で体験することができます。火山地帯は荒涼とした景色が一面に広がっていて、まるで月面に降り立ったかのような不思議な感覚を味わうことができます。

ルアペフ山、ナウルホエ山、トンガリロ山の三火山の中で、火口湖の美しさで有名なのはトンガリロ山です。エメラルド色に光り輝く神秘的な火口湖が点在していて、訪れる人々を魅了しています。


国名 / エリア オセアニア / ニュージーランド
登録年 1990
登録基準 複合遺産 (vi) (vii) (viii)
備考 ■関連サイト
Tongariro National Park(UNESCO)

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