フランス南部の中央山岳地帯に属するコース地方とセヴェンヌ山脈では、中世から今日まで続く伝統的な牧畜・農耕の発展とともにつくり上げた、牧歌的な農業景観が見られます。
コース地方は、世界的にも知られたチーズ、ロックフォールの生産地で、その生産に適した品種に特化した牧羊が営まれています。セヴェンヌ地方では、中世以来の伝統的な移牧による羊の牧畜が今も続いており、夏になると土壌の栄養分が豊富な山の上の放牧地に羊たちが移動します。
この地域で見られるのは伝統的な地中海式農業・牧畜の一例で、その進化の跡を農場、水利システム管理、ドライユ(移牧の際の羊の移動経路)、牧草地、集落などから見て取ることができます。自然景観と一体化した美しい文化的景観として評価され、2011年に「コースとセヴェンヌの地中海性農牧地の文化的景観」として世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | フランス / ヨーロッパ |
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登録年 | 2011 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (v) |
備考 | The Causses and the Cévennes, Mediterranean agro-pastoral Cultural Landscape(UNESCO) |