ラオス南部、チャンパサック県には、ヒンズー教寺院遺跡のワット・プー寺院遺産群を含む、1000年以上前に計画的に造られた景観が保存されています。
山頂から川辺までを軸に、約10kmにわたり寺院や神殿の建築、バライ(人工池)が幾何学的に配置されています。これは、ヒンズー教のビジョンに基づき自然と人類の関係を具現化したものです。この地には5世紀頃から文明があったとされていますが、現存する建造物の多くは10世紀以降にこの地を統治したクメール帝国時代のものと考えられています。クメール人が聖山と崇めたカオ山の山麓に、この計画的景観が創り出されました。
ワット・プー寺院遺産群は、東南アジア、特に10世紀から14世紀に統治したクメール帝国の文化を伝える顕著な好例として評価されています。建築の芸術性の高さに加え、ヒンズー教の信念が反映されているのが特徴的です。一帯は2001年に「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群」として世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | アジア / ラオス |
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登録年 | 2001 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) (vi) |
備考 | Vat Phou and Associated Ancient Settlements within the Champasak Cultural Landscape(UNESCO) |