中央ヨーロッパ、東ヨーロッパにまたがるカルパティア山脈のスロバキア側には、50棟以上の木造教会が現存しています。「カルパチア山地のスロバキア地域の木造教会群」は、そのうち16世紀から18世紀に建てられた8棟からなる世界遺産です。カトリック教会2棟、プロテスタント教会3棟、ギリシャ正教の教会3棟により構成されています。
外観や内装、装飾にはそれぞれの宗派に伝統的な建築技術が用いられていますが、いずれにもラテン文化とビサンチン文化の融合が見られます。これらの教会群は、中央ヨーロッパの限られた領土内において、多様な宗教が共存していた様子を示しています。16世紀から18世紀の建設期間当時の建築・芸術的流行の発展を伝える好例で、内装の壁や天井に描かれた絵画や装飾が、建造物の文化的重要性を高めています。
国名 / エリア | スロバキア / ヨーロッパ |
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登録年 | 2008 |
登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) |
備考 | Wooden Churches of the Slovak part of the Carpathian Mountain Area(UNESCO) |