キリグアの考古公園と遺跡群は、グアテマラ東部・イサバル県の内陸部、低地熱帯雨林地帯に位置し、首都グアテマラシティから約200キロメートル東にあります。マヤ文明の歴史、芸術、都市構造を物語る重要な遺跡であり、特に8世紀に王宮や行政の中心地として再構築された時期の遺構が顕著です。
キリグアを代表するのが巨大な一枚岩を用いたステラ(記念石碑)で、金属工具を使わずに施された彫刻はマヤ芸術の最高傑作とされ、保存状態も良好です。8世紀に興隆したモタグア派と呼ばれる芸術様式は、近隣のコパンやベリーズのマヤ文化にも影響を与えました。これらのステラや暦の彫刻は、426年から810年の歴史的・宗教的・天文学的記録を伝えており、マヤ文明の理解に不可欠な資料となっています。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / グアテマラ |
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登録年 | 1981 |
登録基準 | 文化遺産 (i) (ii) (iv) |
備考 | Archaeological Park and Ruins of Quirigua(UNESCO) |