ケブラダ・デ・ウマワーカは、アルゼンチン北西部に位置する全長約155kmの山岳渓谷で、リオ・グランデ渓谷に沿って走る、アンデス高地と温暖な平原地帯を結ぶ重要な交易路「インカ道」のルート上にあります。
この地では狩猟採集民や農耕社会、インカ帝国、スペイン人入植者など、多様な文化が交差してきた形跡が見られます。渓谷には、先史時代からスペイン植民地時代、独立運動期に至るまで、1万年にわたる人類の活動の痕跡が残されています。特に、約1500年前から現在まで使われているコクタカの段々畑と、「プカラ」と呼ばれる要塞集落跡は、南米随一の壮観さを誇ります。現住民も伝統文化を継承しており、文化的景観として極めて価値の高い地域です。
国名 / エリア | アメリカ大陸 / アルゼンチン |
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登録年 | 2003 |
登録基準 | 文化遺産 (ii) (iv) (v) |
備考 | Quebrada de Humahuaca(UNESCO) |