セネガル西部のサルーム・デルタは、豊かな生物多様性をもつ汽水域と、人々の持続的な貝類採取・漁労が長い時間をかけてつくり上げた独特の景観で知られます。
2000年以上続いた社会・経済活動により形成された大規模な貝塚は、人工の小島や干拓地をつくりあげ、三角州の地形を安定させてきました。また、一部の貝塚にみられる墳墓群は、バオバブの植生とともに固有の葬送景観をつくり出しています。こうした遺構と景観は、貝類資源を活かした沿岸生活の歴史を例証するとともに、人と自然が共存する伝統的な生活様式を示す点で高く評価されています。
| 国名 / エリア | アフリカ / セネガル |
|---|---|
| 登録年 | 2011 |
| 登録基準 | 文化遺産 (iii) (iv) (v) |
| 備考 | ■関連サイト Saloum Delta(UNESCO) |
