イラクの北部、クルド人自治区にあるエルビル城塞は、人の手で何層も積み重ねられ隆起した、高さ30メートルほどの楕円形の丘の上に建てられた城塞都市です。アッシリア人の古代都市アルベラがあったとされるエルビルの街の中核を成しています。19世紀に築かれた高い城壁が、今なお難攻不落の要塞の印象を与えています。
城塞が造られた時期は明確にはわかっていませんが、紀元前2300年ごろの文献に既にその存在が記されています。
城塞への主要なアクセス口となるグランドゲートから放射状に広がる路地と、袋小路の迷路のような街の造りは、オスマン朝時代の都市構造を現在に伝えています。この点が評価され、2014年に世界遺産に登録されました。
国名 / エリア | アジア / イラク |
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登録年 | 2014 |
登録基準 | 文化遺産 (iv) |
備考 | Erbil Citadel(UNESCO) |